2017年12月30日土曜日

尾田悟さん追悼 4 TENORS LIVE@Bflat赤坂

2017年12月29日、尾田悟さん追悼 4 TENORS LIVE@Bflat赤坂を聴いてきました。
尾田悟さんが存命中は、20年近くにわたって続けてきた4テナーコンサートを、尾田悟夫人の思いに応えて、三木俊雄(ts)さんや守屋純子(p)さんなど初代メンバーや多くの音楽家、Bflat赤坂の関係者の皆さんのおかげで、今年、尾田悟没後2周年も開催して頂きました。


メンバーは、
三木俊雄(ts), 浜崎航(ts), 吉本章紘(ts), 馬場智章ts), 守屋純子(p), 佐藤慎一(b), 高橋徹(ds).



三木俊雄(ts)は、ご存知、フロントページオーケストラを率いて、バンドリーダー、作編曲家、ソロイストとして、今や日本を代表するテナー奏者、





浜崎航(ts)は、堀秀彰(p)とのグループ「Encounter」や浜崎航meets松本茜(p)trioなどで大活躍中!



吉本章紘(ts)は現在シーンで引っ張りだこで、片倉真由子group、広瀬未来 Group、本川悠平 "3Tenors"、Mamiko Taira Group、大西順子セクステット 等に参加し、大活躍中!



馬場智章ts)は、ニューヨークを拠点に活躍しながら、テレビ朝日系『報道ステーション』のテーマ演奏で話題のJ-SQUAD に参加し、現在シーンで引っ張りだこで、最注目の俊英テナー!!




守屋純子(p)は、ご存知、守屋純子オーケストラを長年にわたり率いて日本を代表するバンドリーダー・作編曲家にして素晴らしいピアニスト、



佐藤慎一(b)は、自己のバンド「leFreak」や小野リサ、守屋純子(p)、大野俊三、森山良子、綾戸智恵などと共演、ジャンルを超えて引っ張りだこのベーシスト、



おなじみのドラマー高橋徹(ds)は、大森明4、山田穣4、上村信4、南青山6丁目楽団、野口久和4のレギュラードラマーとして、中村誠一(ts)、吉岡秀晃(p)の共演者として大活躍中、

ファーストセットは
Crazy Rhythm、
Blue Than Blue
4人のテナーのハーモニーの美しさと力強いユニゾンとソリに唸らされます。
そこに、守屋純子(p)のピアノが全体を引き締め、色彩感を広げます。


佐藤慎一(b)のグループの土台を構築し、ソロではくっきりした音色で美事に歌うベースプレイ!!

高橋徹(ds)のいつもながらのセンスのいいドラミング、ソロではドラムが曲にあわせて歌い唸ります。

三木俊雄(ts)と馬場智章ts)の2テナーで
I Remember April

三木俊雄(ts)のもう完成したかと思わせる深い呼吸の美しいソロに唸らされます。
馬場智章ts)の若さ全開で、力強く、予測不能な展開のソロに驚愕。

浜崎航(ts)と吉本章紘(ts)の2テナーで
黒いオルフェ

浜崎航(ts)は、そのテナー世界を最近一層深めているようで、「Encounter」での圧倒的テクで迫るソロから、深く沈潜する美しいソロまで幅広い表現に圧倒されます。黒いオルフェでの息をのむ緊張感に溢れた美しいソロ!!
吉本章紘(ts)は、黒いオルフェをハードバップに仕上げる見本のような切れ味鋭く唸るテナーソロを披露!!

セカンドセットは
Bernie's Tuneから始まり
Lullaby In Rhythm、

三木俊雄(ts)と吉本章紘(ts)による
Body And Soul
ここでの三木俊雄(ts)と吉本章紘(ts)のそれぞれ個性溢れるバラード演奏には感動しました。


三木俊雄(ts)の感動的なソロは、ここまでくると、バラード演奏は三木俊雄(ts)という音楽家の深い音楽世界につつまれるようで、思わず涙腺が緩んできました。


吉本章紘(ts)の演奏には、モダンテナーのバラード演奏の魅力の総てを見せつけられるようでした。
守屋純子(p)の硬質なリリシズム溢れるピアノソロに息をのむ思いでした。
佐藤慎一(b)のアルコソロの美しさも特筆です。

浜崎航(ts)と馬場智章ts)の2テナーで
Maiden Voyage


浜崎航(ts)の深い呼吸の圧倒的テナーソロは現在この世界の第一人者と納得させられます。
馬場智章(ts)のソロは、若さに溢れ、めくるめく跳躍し飛躍するテナーに驚愕!!


高橋徹(ds)のシンバルワークとスネアのショットに唸らされます。この曲には必須のドラミングの安定感とスリル溢れる展開が最高です。


Early Autumnで美しいハーモニーとそれぞれのソロの美しさを披露してコンサートは終了しました。



そして、聴衆の歓声に応えてアンコールは、三木俊雄(ts)がモンクの
Rhythm-a-Ningを吹き始めます。
4人の実力テナー奏者が渾身のソロを繰り広げます!!
モンク解釈には定評ある守屋純子(p)の予測を超えた圧倒的ピアノソロには息をのみました。
あっという間の2ステージでしたが、ベテランと中堅、売り出し中の若手が美事にからみあって、美しいハーモニーを奏で、それぞれ個性溢れるソロに十二分に堪能した感動の一夜でした。

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